自律神経とは・・・

自律神経というは、自分の意思とは関係なく刺激や情報に反応して、体の機能をコントロールしてくれています。脳の脊髄から出ている末梢神経には、感覚や運動など意識的にコントロールできる体性神経系と、内蔵の動きなどをコントロールしている自律神経系に分かれます。例えば、睡眠中に呼吸をする、胃で食べ物を消化したり腸で栄養を吸収する、血液を体中に流す、汗をかいて体温を下げたり、運動している時に脈拍を早くして筋肉に多量の酸素を運ぶなど、挙げればきりがありませんが、人間が生きていく上で重要なことを無意識に出来ているのは自律神経のおかげなのです

自律神経には交感神経と副交感神経があり、意識して動かすことはできません。交感神経は昼間の活動時に優位になり、緊張したり興奮したりしたときに、汗を出したり心臓の鼓動を早めたりし、副交感神経は、リラックスしているときに優位になり、夜間や寝ているときに内蔵の動きを高めたりメンテナンスを行ったりしています。自律神経失調症は、この交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、体のあちこちに不調が出る状態を言い、若い方から高齢の方まで、年齢を問わず発症します。

交感神経と副交感神経のアンバランスや、働きが悪いといったことが原因にあるので、疲れやすい、だるさを感じる、動悸やイライラ、急に汗をかいたり冷え性だったりと、体のあちこちに不調が表れます。交感神経から副交感神経に変わる夕方から急に気分が落ち込んだり、逆に副交感神経から交感神経に変わる明け方の45時くらいに、動悸がしたりする人もいます。

自律神経は、ストレスなどの精神面や環境などの影響を受けやすいので、症状の表れ方にも個人差があります。

女性では、月経前や、更年期で女性ホルモンが急激に低下すると自律神経が乱れやすいですし、気象病のように気候に左右されることもあります。生活習慣の影響も大きく、スマートフォンやパソコンを長時間見ていると交感神経が刺激され、いざ眠ろうと思っても頭が冴えてなかなか眠れなくなります。結果、朝起きられなくなり、昼夜逆転の生活になってしまい、自律神経に不調を来してしまいます。

交感神経は脊髄から背骨に沿って分かれていますが、副交感神経は、首の辺りから迷走神経とともに体に広がり、骨盤神経として腰の辺りからも出ています。姿勢が悪く前屈みになっていると、副交感神経の働きが悪くなり不調の原因につながります。

自律神経失調症は、薬を飲めば治るといった病気ではありません。一般の内科でも、検査で異常が見つからないと自律神経失調症と診断されがちですし、精神的に影響を受けやすい神経でもあるので、精神科や心療内科を紹介されるケースもあります。当院では主に東洋医学の考え方と血流を良くして免疫力のバランスを整えることを中心に治療します。

自律神経に関しての知識を深めて頂き、患者さん自身に生活を見つめ直して頂いております。上記の症状または疾患に対して昔から鍼灸治療は成果を出し続けており、今現在も多くの方が鍼灸治療をうけることで自律神経の改善に成功し辛い体の不調から解放されています。

運動不足からくる肩こりや腰痛などがひどい方にはパーソナル体幹トレーニングなどをオススメしております。

11人患者さんの症状に合わせて、多面的な対応とアドバイスを行っています。