股関節の痛みを甘くみてはいけない!

子どもの股関節の痛みにも早い治療を!

 

単純性股関節炎

【症状および病態】

子供の股関節痛をきたす疾患で多く見られ、突然の股関節の痛みのために足を引きずって歩く子供に親が気づく事で発覚することもあります。スポーツや遊びなどのオーバーワークで発症することが多く、近年では子供とはいえ、骨盤の歪みからの股関節痛も増えています。また過去の報告によると、風邪などのウイルス性感染症にかかった後、約3割の患者さんが発症したといわれています。

好発年齢は4~6歳ぐらいに多く見られ、中には複数回発症するケースもあります。

【診断および治療】

まずは原因を探して適切な治療をする事が必要になります。

基本的には単純性股関節炎の場合には早くて1週間ぐらい、炎症がひどいと2~3週間かかることがあります。しかし、痛みがなかなか変わらなかったり、もし熱が出ていてなかなか下がらない場合には化膿性股関節炎やペルテス病など他の関節性疾患を疑うので、注意が必要になります。 

 

☆大人の股関節痛は                                             

 腰痛との関係性やスポーツでの障害、関節・筋肉の硬さ、骨盤の歪みなど  

 原因の追究が大切です。

 痛みがひどくなると日常生活や仕事にも支障をきたしますので早めにご相談下さい!

 

グロインペイン症候群

→鼠径部痛症候群とも言 われるもので内転筋腱障害、腸腰筋の機能障害、 鼠径管後壁欠損、外腹斜筋腱膜損傷、恥骨結合炎 内転筋腱障害、スポーツヘルニア等の総称です

多種多様な原因と症状を持っているといえます。

グロインペイン症候群は 10 代~30 代の、主に サッカーをやっている人に発症しやすい障害です。 安静にしていれば痛くはないけど運動をするとまた痛み出すことが多いのがこのケガの特徴です。

 グロインペイン症候群の初期症状としては、サッカーでボールを蹴る時の痛みや全力で走る時の痛みなど限定的な運動時痛が起こります。グロインペイン症候群が悪化していくと、徐々に痛みが出る頻度が増え軽度の運動でも痛みが出るようになります。

原因① 臀部の筋肉が固い

サッカーなどの足を使うスポーツは股関節の動かし方に特徴があり、臀部の筋肉が固ければ股関節を使いづらい状態になります。股関節周りの筋肉が固いとキックやターンの際に内転筋や恥骨部にストレスがかかりやすい事が考えられます

原因➁ 腰痛を抱えている

腰痛も同時に発症していることが多く、腰部の柔軟性の低下、さらにハムストリング(もも裏)や、アキレス腱の固さも原因で、骨盤周囲の支持性が低下し鼠径部にストレスがかかる事で発症しやすい。

原因➂ 過剰なトレーニング

腹筋やお尻の筋力トレーニングなどの特定部位の過度な強化、ストレッチ不足、特定動作の過度なトレーニングにより鼠径部にストレスがかかりやすい。

 複合的な要因が絡み合い発症するグロインペイン症候群だけに、他にも発症する要因は存在するという。肩甲骨や、胸郭という胸や背骨、肋骨などで囲われた部分の可動性が悪化して引き起こされるもの。足首や膝のケガのリハビリが不十分で、可動域制限がある中でトレーニングを再開させること。お尻の筋肉の筋力不足により、鼠径部にストレスがかかる懸念が生じるという。

 

治療

まずは骨盤の歪み(恥骨の歪み)をチェックして、必要ならば矯正します。                  (股関節痛の患者さんは恥骨の歪みが多く見られます)                               骨盤周囲の筋肉の重点的にマッサージや電気治療、インディバアクティブで治療します。